湖月わたるさんが、 芸能生活20周年を記念したコンサートを、7月に東京と大阪で開催します。題して「ACHE(エイク)〜疼き〜」。ちなみに「HERATACHE」と綴ると(苦悩)と言った意味になります。タイトルからして哲学的・精神的なのですが、プラトン(紀元前427〜347年)の著作『饗宴』を下敷きにした芝居仕立てのコンサートとの事。個人的に『饗宴』は未読ですが、内容は、プラトンの師匠であるソクラテスと、その他数人の哲学者たちの、「愛・エロス」についての対話なのだそうです。
う〜ん。深遠ぽいですね。
コンサートのチラシには、こういった言葉が記されています。
「私を抱く半身は、男性か・・・女性なのか・・・」
「失われた半身を求め彷徨う魂の物語」
「男も女も演じてきた」湖月さんが取り組むのに相応しいテーマなのかもしれません。そして個人的には、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』を想起しました。
・余談:オフブロードウェイで話題となり映画化され、日本でも三上博史さんや山本耕史さんの主演で公演されている舞台作品『HEDWIG AND THE ANGRY INCH(ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ)』のモチーフは、プラトンの「愛の起源」。すなわち『饗宴』に著されている「愛についての議論」とリンクしていると思います。また、この舞台(映画)には、愛についてカタワレ(the other half)という表現が出てきます。
・蛇足:『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』は、男性から女性へ性転換して(でも少し失敗)、自己のアイデンティティについて悩み、愛(自身のカタワレ:the other half)を求めて彷徨い、赤裸々で野蛮で官能的な恋愛に心を燃やし傷つきながらも、幸せへの願いと清くリアルな魂で、音楽活動を続けるロック・シンガーの物語です。
湖月わたるさんの芸能生活20周年記念コンサート「ACHE」。
そして、宝塚歌劇団退団後、はじめてのコンサートとなります。
元月組トップ・彩輝なおさん、元星組娘役トップ・星奈優里さんの
出演も予定されています。
2008年05月31日
花組が『太王四神記』を公演
宝塚歌劇団は、1914年に「少女歌劇團」として編成されて以来、来年で95周年を迎えます。それを記念して、ペ・ヨンジュン氏の主演ドラマとしてもお馴染みの『太王四神記』を舞台化し、花組が公演することが決まったそうです。
2009年1/01〜2/02 宝塚大劇場
2009年2/13〜2/22 東京宝塚大劇場
演出:小池修一郎氏
『太王四神記』は、古代の朝鮮半島を支配していた国家である高句麗(紀元前37年頃〜668年)、そして百済の国を舞台とした物語。古代朝鮮の神話、高句麗の建国神話をモチーフとして創作された壮大なファンタジーです。
日本にたとえるならば、さしずめ古事記や日本書紀をモチーフとした物語
・・・と言ったところでしょうか。
韓ドラの『太王四神記』の主演は、もちろんヨン様。
高句麗19大王・廣開土大王(タムドク)役です。
この役を、真飛聖さんが演じます。
タムドクと愛し合う(惹かれ合う)女性として、数奇な宿命・運命を背負った姉妹(キハとスジニ)が登場します。この姉妹の役うち、どちらかを、おそらく桜乃彩音さんが演じるのだと思います。
ヨン様主演の『太王四神記』は、韓ドラ史上例を見ない巨額の費用を投入して製作された24話からなるドラマです。巨額を投じたのは、「韓流ドラマ」として日本やアジアなど、あらかじめ世界のマーケットを意識した戦略があったからでしょう。韓国では、昨年9〜11月にかけて放映され高視聴率を獲得しています。日本でも放映がなされており、一定の人気を博しています。特にヨン様ファンにとっては、『冬のソナタ』以来の待望のテレビドラマ出演です。
ヨン様のイメージが強烈なこのドラマを、宝塚歌劇にどのように解釈・アレンジするのか、興味が尽きません。長くてそしてエピソードが複雑に絡み合った物語で、極めて韓国的な時代劇だと思いますので、それを1時間半なり2時間なりの舞台に凝縮するのは、そして、オーディエンスが理解し共感出来るような、ファンタスティック&ドラマティックな舞台に仕上げるのためには、相当な苦心・工夫が必要ではないでしょうか。
また、宝塚歌劇ファン以外にも訴求性がある、話題性が抜群の題材です。
韓流ファン、ヨン様ファンにとっても注目の作品ではないかと思います。
そして、これは宝塚歌劇団にとって挑戦でもあるかと。
国内のみならず、韓国のマーケットを意識した作品になるかもしれません。
なお、ドラマでは音楽監督を、宮崎駿アニメで有名な久石譲氏が担当していました。宝塚歌劇においても、音楽監督を務める可能性がありますよね。
参考:韓国情報サイト WoW!Korea
宝塚歌劇95周年記念 韓国歴史ドラマ『太王四神記』を舞台化!
5月30日17時20分配信 WoW!Korea
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080530-00000029-wow-ent
2009年1/01〜2/02 宝塚大劇場
2009年2/13〜2/22 東京宝塚大劇場
演出:小池修一郎氏
『太王四神記』は、古代の朝鮮半島を支配していた国家である高句麗(紀元前37年頃〜668年)、そして百済の国を舞台とした物語。古代朝鮮の神話、高句麗の建国神話をモチーフとして創作された壮大なファンタジーです。
日本にたとえるならば、さしずめ古事記や日本書紀をモチーフとした物語
・・・と言ったところでしょうか。
韓ドラの『太王四神記』の主演は、もちろんヨン様。
高句麗19大王・廣開土大王(タムドク)役です。
この役を、真飛聖さんが演じます。
タムドクと愛し合う(惹かれ合う)女性として、数奇な宿命・運命を背負った姉妹(キハとスジニ)が登場します。この姉妹の役うち、どちらかを、おそらく桜乃彩音さんが演じるのだと思います。
ヨン様主演の『太王四神記』は、韓ドラ史上例を見ない巨額の費用を投入して製作された24話からなるドラマです。巨額を投じたのは、「韓流ドラマ」として日本やアジアなど、あらかじめ世界のマーケットを意識した戦略があったからでしょう。韓国では、昨年9〜11月にかけて放映され高視聴率を獲得しています。日本でも放映がなされており、一定の人気を博しています。特にヨン様ファンにとっては、『冬のソナタ』以来の待望のテレビドラマ出演です。
ヨン様のイメージが強烈なこのドラマを、宝塚歌劇にどのように解釈・アレンジするのか、興味が尽きません。長くてそしてエピソードが複雑に絡み合った物語で、極めて韓国的な時代劇だと思いますので、それを1時間半なり2時間なりの舞台に凝縮するのは、そして、オーディエンスが理解し共感出来るような、ファンタスティック&ドラマティックな舞台に仕上げるのためには、相当な苦心・工夫が必要ではないでしょうか。
また、宝塚歌劇ファン以外にも訴求性がある、話題性が抜群の題材です。
韓流ファン、ヨン様ファンにとっても注目の作品ではないかと思います。
そして、これは宝塚歌劇団にとって挑戦でもあるかと。
国内のみならず、韓国のマーケットを意識した作品になるかもしれません。
なお、ドラマでは音楽監督を、宮崎駿アニメで有名な久石譲氏が担当していました。宝塚歌劇においても、音楽監督を務める可能性がありますよね。
参考:韓国情報サイト WoW!Korea
宝塚歌劇95周年記念 韓国歴史ドラマ『太王四神記』を舞台化!
5月30日17時20分配信 WoW!Korea
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080530-00000029-wow-ent
2008年05月30日
宝塚大劇場 PHOTO 2008.5.27
花組の新人公演『愛と死のアラビア』を観劇した際に撮影しました。
新人公演は午後6時からの開演で、主に終演後にパチリ!と撮りましたので、
夜間のシーンが中心となっています。よろしければ、ご覧下さいませ。

阪急宝塚駅方面から。武庫川に沿って俯瞰しています。

あまり気にはなっていなかったのですが、劇場の裏手が建設中のようです。
何が建つのかな。

宝塚大劇場は、案外とボリュームがあって複雑な形状をしていますよね。
この建物に、大劇場とバウホールがあります。
ところで左後方の建物の屋上屋根の色は、大劇場の屋根の色に合わせているようです。大劇場周辺には、このように大劇場にカラーを合わせたような建物が多く所在していて、周辺の景観には、ある種の統一感があります。

宝塚大劇場の案内図です。
はい。

8時頃になると「蛍の光」が流れていました。

ライトアップされた手塚治虫記念館。

音楽学校の校門前あたりから大劇場を見上げています。
生徒さんたちは帰り際に、大劇場の方向ヘ向かって
「お疲れ様でした」

大劇場を出た後も、劇場前や花のみち付近に留まっている方たちが多数。
きっと興奮が冷めなかったり、名残惜しかったり・・・・
この時期は、夜の風に吹かれると心地良いですね。
もちろん、出待ちの方たちも多数いらっしゃいました。


武庫川の対岸の風景。旅館や温泉施設もあります。

大劇場へと続く「花のみち」です。

花のみちらしい、花の装飾をあしらったタイル。

大劇場へ向かって歩き進むと・・・・
↓↓途中、こんな感じになっています。

道沿い左側に近接する建物の2階から伸びた連絡通路とも繋がっています。
鉄部には、アートっぽい花が描かれています。右手に大劇場が見えています。

階段を上がると、タイルに花びらをアレンジした装飾。
真ん中には、綺麗な花びら細工が埋め込まれています。


夜にふんわりと浮かび上がる宝塚大劇場。外観は、南欧風をイメージしているそうです。
個人的には、劇場と言うよりも、むしろホテルみたいに見えたりします。
新人公演は午後6時からの開演で、主に終演後にパチリ!と撮りましたので、
夜間のシーンが中心となっています。よろしければ、ご覧下さいませ。

阪急宝塚駅方面から。武庫川に沿って俯瞰しています。

あまり気にはなっていなかったのですが、劇場の裏手が建設中のようです。
何が建つのかな。

宝塚大劇場は、案外とボリュームがあって複雑な形状をしていますよね。
この建物に、大劇場とバウホールがあります。
ところで左後方の建物の屋上屋根の色は、大劇場の屋根の色に合わせているようです。大劇場周辺には、このように大劇場にカラーを合わせたような建物が多く所在していて、周辺の景観には、ある種の統一感があります。

宝塚大劇場の案内図です。
はい。

8時頃になると「蛍の光」が流れていました。

ライトアップされた手塚治虫記念館。

音楽学校の校門前あたりから大劇場を見上げています。
生徒さんたちは帰り際に、大劇場の方向ヘ向かって
「お疲れ様でした」

大劇場を出た後も、劇場前や花のみち付近に留まっている方たちが多数。
きっと興奮が冷めなかったり、名残惜しかったり・・・・
この時期は、夜の風に吹かれると心地良いですね。
もちろん、出待ちの方たちも多数いらっしゃいました。


武庫川の対岸の風景。旅館や温泉施設もあります。

大劇場へと続く「花のみち」です。

花のみちらしい、花の装飾をあしらったタイル。

大劇場へ向かって歩き進むと・・・・
↓↓途中、こんな感じになっています。

道沿い左側に近接する建物の2階から伸びた連絡通路とも繋がっています。
鉄部には、アートっぽい花が描かれています。右手に大劇場が見えています。

階段を上がると、タイルに花びらをアレンジした装飾。
真ん中には、綺麗な花びら細工が埋め込まれています。


夜にふんわりと浮かび上がる宝塚大劇場。外観は、南欧風をイメージしているそうです。
個人的には、劇場と言うよりも、むしろホテルみたいに見えたりします。
2008年05月28日
花組 新人公演 『愛と死のアラビア』
花組の新人公演『愛と死のアラビア』を、宝塚大劇場で観劇しました。
公演当日の5/27は、午後1時より真飛聖&桜乃彩音さん主演の本公演が行われ、新人公演は午後6時からの開演でした。
午後4時過ぎに、大阪梅田より阪急電車の宝塚線に乗車。急行電車でおよそ35分間かかります。乗客の方のなかには、いつしかの公演記念のバッグを携帯している方が、ちらほらと。おそらく、この方たちも観劇に行かれるのでしょう。
終点の宝塚駅に到着したのち、軽い食事をしようと知人と共に駅の近くの某店へ。店内には、本公演を観劇した方たちでいっぱいでした。なぜ分かったというと、多くの方たちは、おみやげの袋を携えており、仲間同士でプログラムのパンフレットを開いて見入っていたからです。想像するに、観劇後の余韻に浸っているといった感じでしょうか。

『愛と死のアラビア』は、19世紀初頭のエジプトを舞台とした物語。主人公のトマス・キースは、実在したスコットランド出身の大英帝国兵士をモデルとしているそうです。1807年、戦場で敵に捕らえられ捕虜の身となったものの、その高度な狙撃技術から「ハヤブサの眼を持つ男」として尊敬を集め(ゴルゴ13みたく、狙撃の天才なのです)、こともあろうか敵軍の軍事技術の指導を命ぜられ、しかし、そのミッションに逆らう訳にもいかず従い、成果を上げる事によって益々評価・重用され、アラブの兵士たちとの間に信頼や友情が生まれ、オスマン・トルコ帝国の支配からエジプトを独立させたいとする、エジプト太守(日本で言うと大名みたいなものですよね)のこころざしに共鳴していく・・・・お話です。
時代背景をさらっとチェックしてみました。
1798年にナポレオン率いるフランス軍がエジプトへ侵攻しています。しかしながら、イギリス軍との戦い敗れて1801年に撤退するハメとなりました。この当時、イギリスとフランスとは険悪な関係、完全な敵対関係にありました。また1807年は、ヨーロッパ大陸をほぼ掌中に収め絶頂期を迎えていた、ナポレン皇帝(フランス)が、滅亡へと向かっていく年でもありました。
オスマン・トルコ帝国(オスマン帝国)は、イスタンブールを首都とする大帝国で、オスマンとは建国した王の名です。(1299年建国・1922年滅亡)が定説となっています。オスマン帝国は、エジプトを属州として支配下に置いていましたが、前述のナポレオンのエジプト遠征を契機に、その支配力が低下し、エジプト太守のムハマンド・アリが実権を掌握するようになっていきます。『愛と死のアラビア』の劇中において重要な要素のひとつである「エジプト独立の志」は、ムハマンド・アリの手によって1830年にかない、帝国からの独立を勝ち取っています。
複雑な政治情勢だったのですね。つまり『愛と死のアラビア』の時代には、
エジプトの覇権争いが激化しており、
・オスマン帝国の派閥
・ムハマンド・アリの派閥
・イギリス
・フランス
などが、入り乱れて覇権を争っていたのです。
『愛と死のアラビア』は、男のドラマだと思います。主人公トマス・キースと、アラビア隊商の娘アノウドとのラブロマンスもありますが、劇中を大きく占めるのは、男たちの「戦い・信頼・友情」を巡る生と死のエピソードです。ですので、娘役の出番が少ないのがこの劇の特色のひとつかな、と思いました。ですので、男役のひとたちが舞台上を占めるシーンが多かったのですが、幕と幕との間に、娘役が勢ぞろいしてダンスを披露するシーン(ベリーダンスの要素を感じました)を、数多く挿入してありました。演出的にバランスを取っているのでしょうね。
(メインキャスト)
トマス・キース(朝夏まなとさん)
アノウド(白華れみさん)
イブラハム:ムハンマド長男(望海風斗さん)
トゥスン :ムハンマド次男(嶺乃一真さん)
ムハンマド・アリ:エジプト太守(扇めぐむさん)
私たちの席は2階13列。舞台から遠かったです。顔の表情が分かりにくかったのが少々残念でした。これには、頭にベールを被っている衣装が多かった事も関係していたのかもしれません。
朝夏まなとさんは、清廉で堂々として見えました。スタミナ切れも無く
最後までテンションを維持して演じていたように思えます。
白華れみさんは、運命を男たちにゆだねる事しか出来なかった、女性の哀しさ
を可憐に演じていました。白華さんは、今年の1月に月組みから組替え後、
はじめての朝夏さんとのデュエットだったのですね。
望海風斗さんは、父の教えを忠実に守りサポートしなければならい
長男の立場を、抑制の効いた演技で表していたと思います。
嶺乃一真さんは、自由奔放で正義感が強く、少し甘くてやんちゃな次男坊を、
軽やかに闊達に演じていました。
扇めぐむさんは、思慮深く威厳ある太守を重量感のある演技を心掛けて、
効果的に表現していたと感じました。
ムハンマド・アリの娘ナイリ(天宮菜生さん)は、最も毒がある役割で、
もう少し出演場面を多くしても、面白かったのでは、と感じました。
また個人的には、男役のひとたちで「われら ベドウィン 砂漠のオオカミ
」と歌い踊るシーンがありまして、楽曲のノリや賑やかな盛り上がる雰囲気が、私的には日本のソーラン節に似ているような気がして楽しかったです。
劇後に行われた全員整列しての挨拶も含めて、初々しかったです。私は、本公演は観ていないのですが、皆さん、試行錯誤しながら演じているのだろうなと感じました。あいさつは2回。扇めぐむさん・朝夏まなとさんのコメントが聴けました。それによると、東京でも新人公演では、研1の方の出演が予定されているそうです。
公演当日の5/27は、午後1時より真飛聖&桜乃彩音さん主演の本公演が行われ、新人公演は午後6時からの開演でした。
午後4時過ぎに、大阪梅田より阪急電車の宝塚線に乗車。急行電車でおよそ35分間かかります。乗客の方のなかには、いつしかの公演記念のバッグを携帯している方が、ちらほらと。おそらく、この方たちも観劇に行かれるのでしょう。
終点の宝塚駅に到着したのち、軽い食事をしようと知人と共に駅の近くの某店へ。店内には、本公演を観劇した方たちでいっぱいでした。なぜ分かったというと、多くの方たちは、おみやげの袋を携えており、仲間同士でプログラムのパンフレットを開いて見入っていたからです。想像するに、観劇後の余韻に浸っているといった感じでしょうか。
『愛と死のアラビア』は、19世紀初頭のエジプトを舞台とした物語。主人公のトマス・キースは、実在したスコットランド出身の大英帝国兵士をモデルとしているそうです。1807年、戦場で敵に捕らえられ捕虜の身となったものの、その高度な狙撃技術から「ハヤブサの眼を持つ男」として尊敬を集め(ゴルゴ13みたく、狙撃の天才なのです)、こともあろうか敵軍の軍事技術の指導を命ぜられ、しかし、そのミッションに逆らう訳にもいかず従い、成果を上げる事によって益々評価・重用され、アラブの兵士たちとの間に信頼や友情が生まれ、オスマン・トルコ帝国の支配からエジプトを独立させたいとする、エジプト太守(日本で言うと大名みたいなものですよね)のこころざしに共鳴していく・・・・お話です。
時代背景をさらっとチェックしてみました。
1798年にナポレオン率いるフランス軍がエジプトへ侵攻しています。しかしながら、イギリス軍との戦い敗れて1801年に撤退するハメとなりました。この当時、イギリスとフランスとは険悪な関係、完全な敵対関係にありました。また1807年は、ヨーロッパ大陸をほぼ掌中に収め絶頂期を迎えていた、ナポレン皇帝(フランス)が、滅亡へと向かっていく年でもありました。
オスマン・トルコ帝国(オスマン帝国)は、イスタンブールを首都とする大帝国で、オスマンとは建国した王の名です。(1299年建国・1922年滅亡)が定説となっています。オスマン帝国は、エジプトを属州として支配下に置いていましたが、前述のナポレオンのエジプト遠征を契機に、その支配力が低下し、エジプト太守のムハマンド・アリが実権を掌握するようになっていきます。『愛と死のアラビア』の劇中において重要な要素のひとつである「エジプト独立の志」は、ムハマンド・アリの手によって1830年にかない、帝国からの独立を勝ち取っています。
複雑な政治情勢だったのですね。つまり『愛と死のアラビア』の時代には、
エジプトの覇権争いが激化しており、
・オスマン帝国の派閥
・ムハマンド・アリの派閥
・イギリス
・フランス
などが、入り乱れて覇権を争っていたのです。
『愛と死のアラビア』は、男のドラマだと思います。主人公トマス・キースと、アラビア隊商の娘アノウドとのラブロマンスもありますが、劇中を大きく占めるのは、男たちの「戦い・信頼・友情」を巡る生と死のエピソードです。ですので、娘役の出番が少ないのがこの劇の特色のひとつかな、と思いました。ですので、男役のひとたちが舞台上を占めるシーンが多かったのですが、幕と幕との間に、娘役が勢ぞろいしてダンスを披露するシーン(ベリーダンスの要素を感じました)を、数多く挿入してありました。演出的にバランスを取っているのでしょうね。
(メインキャスト)
トマス・キース(朝夏まなとさん)
アノウド(白華れみさん)
イブラハム:ムハンマド長男(望海風斗さん)
トゥスン :ムハンマド次男(嶺乃一真さん)
ムハンマド・アリ:エジプト太守(扇めぐむさん)
私たちの席は2階13列。舞台から遠かったです。顔の表情が分かりにくかったのが少々残念でした。これには、頭にベールを被っている衣装が多かった事も関係していたのかもしれません。
朝夏まなとさんは、清廉で堂々として見えました。スタミナ切れも無く
最後までテンションを維持して演じていたように思えます。
白華れみさんは、運命を男たちにゆだねる事しか出来なかった、女性の哀しさ
を可憐に演じていました。白華さんは、今年の1月に月組みから組替え後、
はじめての朝夏さんとのデュエットだったのですね。
望海風斗さんは、父の教えを忠実に守りサポートしなければならい
長男の立場を、抑制の効いた演技で表していたと思います。
嶺乃一真さんは、自由奔放で正義感が強く、少し甘くてやんちゃな次男坊を、
軽やかに闊達に演じていました。
扇めぐむさんは、思慮深く威厳ある太守を重量感のある演技を心掛けて、
効果的に表現していたと感じました。
ムハンマド・アリの娘ナイリ(天宮菜生さん)は、最も毒がある役割で、
もう少し出演場面を多くしても、面白かったのでは、と感じました。
また個人的には、男役のひとたちで「われら ベドウィン 砂漠のオオカミ
劇後に行われた全員整列しての挨拶も含めて、初々しかったです。私は、本公演は観ていないのですが、皆さん、試行錯誤しながら演じているのだろうなと感じました。あいさつは2回。扇めぐむさん・朝夏まなとさんのコメントが聴けました。それによると、東京でも新人公演では、研1の方の出演が予定されているそうです。
2008年05月25日
夢を追いかけてみるお話
たとえば、タカラジェンヌになりたい、宝塚大劇場の舞台に立ちたい夢がある場合、宝塚音楽学校への入学が必須要件となります。また同音楽学校への受験は、年齢制限が設けられています。受験については、来年度の入試からは、第一次試験では実技試験が行われないなど、現在の実力よりもむしろ将来性を重視する傾向にあるようですが、倍率20倍の超難関である事には変わりはありません。(余談ですが、中卒等で入学した場合には、高校卒業資格を習得できる制度があるそうです。)
以上、宝塚歌劇団のように、いつでも誰でもが願いをかなえられるとは限らない事が、世の中には沢山ある訳ですが、前述の例ならば、たとえジェンヌになれなくても、心からミュージカルが好きならば、パフォーマーになりたいのならば、その夢をかなえる道・方法は、他にも色々とあります。
ある夢を持っていたとしても、歳を取ると「無理だ」とあきらめてしまう事は多々あります。長く生きていると、社会のしがらみがごちゃごちゃしてきて、身動きが取り辛くなりがちです、経験則からか妙に物知り顔になって、諦念の情が生まれ、心が固くなっていって瑞々しさを失い、権力やお金や社会的地位に執着したり防護したり、保守的になったり、あるいは、ペシミスティックになったりする事もあるかと思います。
でも、何歳になってもチャンスはあるし、可能性を見出して新しいチャレンジ・冒険をする事は可能。て、「言うは易し」なんですけどね。「思考を現実化」させてみたいと願う今日この頃。
無名の日本人画家が主演でカンヌデビュー
5月25日9時58分配信 日刊スポーツ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080525-00000007-nks-movi
郵便局で40年間勤務した男性が、定年退職後にアーティストを夢見て、家族を残して単身でフランスへ渡り、パリの路上で絵を描く暮らしをを数年間送っていたところ、あるフランス人の映画監督がこの男性に興味を持ち、映画の主演に抜擢。そしてその映画がカンヌ国際映画祭で公開されたそうです。
人生、何が起こるか分からないリアルな例です。
真面目に40年間、精勤してからのチャレンジです。それまでも絵の趣味はあったそうですが、絵画の修行先にパリを選ぶところから、この男性の方のクラシカルなロマンティシズムが感じ取れます。
客観的には無謀に思えます。失うものも多いかもしれませんよね。世間一般的には、自分勝手な風変わりなおじさんと思われても仕方がありません。それでも個人的には、自由とロマンと憧れを感じます。自分がやりたい事をやりきろうとする姿勢にはシンパシーを感じます。
ところで、このところ私は、一般的に高齢・老齢と言われる年齢(ご当人に対しては失礼に当たるのかもしれませんが。)になってもになっても意気軒昂で、エネルギッシュにエキセントリックに活動しているアーティストに、強く惹かれます。最近気になるアーティストのひとりに、草間彌生さんがいます。


先日、某店のショーウインドウに草間さんの作品が陳列されていました。幾何学模様のようで、無限に続くかのように連続的で、そして単調のようで有機的な「うねり」を生み出している絵からは、美と生への執念のようなものを感じました。
以上、宝塚歌劇団のように、いつでも誰でもが願いをかなえられるとは限らない事が、世の中には沢山ある訳ですが、前述の例ならば、たとえジェンヌになれなくても、心からミュージカルが好きならば、パフォーマーになりたいのならば、その夢をかなえる道・方法は、他にも色々とあります。
ある夢を持っていたとしても、歳を取ると「無理だ」とあきらめてしまう事は多々あります。長く生きていると、社会のしがらみがごちゃごちゃしてきて、身動きが取り辛くなりがちです、経験則からか妙に物知り顔になって、諦念の情が生まれ、心が固くなっていって瑞々しさを失い、権力やお金や社会的地位に執着したり防護したり、保守的になったり、あるいは、ペシミスティックになったりする事もあるかと思います。
でも、何歳になってもチャンスはあるし、可能性を見出して新しいチャレンジ・冒険をする事は可能。て、「言うは易し」なんですけどね。「思考を現実化」させてみたいと願う今日この頃。
無名の日本人画家が主演でカンヌデビュー
5月25日9時58分配信 日刊スポーツ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080525-00000007-nks-movi
郵便局で40年間勤務した男性が、定年退職後にアーティストを夢見て、家族を残して単身でフランスへ渡り、パリの路上で絵を描く暮らしをを数年間送っていたところ、あるフランス人の映画監督がこの男性に興味を持ち、映画の主演に抜擢。そしてその映画がカンヌ国際映画祭で公開されたそうです。
人生、何が起こるか分からないリアルな例です。
真面目に40年間、精勤してからのチャレンジです。それまでも絵の趣味はあったそうですが、絵画の修行先にパリを選ぶところから、この男性の方のクラシカルなロマンティシズムが感じ取れます。
客観的には無謀に思えます。失うものも多いかもしれませんよね。世間一般的には、自分勝手な風変わりなおじさんと思われても仕方がありません。それでも個人的には、自由とロマンと憧れを感じます。自分がやりたい事をやりきろうとする姿勢にはシンパシーを感じます。
ところで、このところ私は、一般的に高齢・老齢と言われる年齢(ご当人に対しては失礼に当たるのかもしれませんが。)になってもになっても意気軒昂で、エネルギッシュにエキセントリックに活動しているアーティストに、強く惹かれます。最近気になるアーティストのひとりに、草間彌生さんがいます。
先日、某店のショーウインドウに草間さんの作品が陳列されていました。幾何学模様のようで、無限に続くかのように連続的で、そして単調のようで有機的な「うねり」を生み出している絵からは、美と生への執念のようなものを感じました。




