歌劇団と同じグループ企業の阪急交通社による観劇ツアーです。
宝塚大劇場、東京劇場、地方公演、そして「貸切公演」もあります。
日帰りから素敵なホテルの宿泊プランまで。

2008年05月17日

紫吹淳さんのグゥ〜!なコメント

ミュージカル『ドラキュラ伝説』は、松平健さんが『王様と私』出演以来、18年ぶりにミュージカルに主演する事がまず話題となっています。それから、いつも、ちょんまげのカツラ姿か、本人そのものの坊主頭(5分刈りとかいった感じの)しか見かけた事がないので、どんな感じなのか、まずルックスに興味が湧きます。



で、こんな感じ。いやいや健さん。なかなかお似合いでございます。
面妖なマツケン。


劇場に貼られている大きなポスターやチラシを見ると、ホワイト系・セピア系の配色で、マツケンをはじめ、元宝塚の紫吹淳(月組)さん、真織由季(星組)さん、初風緑(専科)さん、そして初嶺麿代(宙組)さん他、出演者全員が顔に、ホワイトのファンデーションを基調とした、シュールで面妖なメイクを施しています。ルージュはまるで血が凝固したような色。マツケン以外は、頭にベールの布をかぶっています。これは、「純愛」や「死」をイメージしたメイクなのかもしれません。


ミュージカル・ロマンス『ドラキュラ伝説』は、伝説の貴人にして奇人の、トランシルバニア城主のドラキュラ伯爵が主人公の物語です。ドラキュラ伯爵は、最愛の妻アマンダの死に直面したのに際して、悪魔と取引をしてしまいます。吸血鬼になることを承諾してしまうのです。それは、自分が吸血鬼になる事によって、愛するアマンダが「いつかよみがえる」という約束なのでした。さて、時は流れて400年経ちます。吸血鬼なので不老不死のようですね。伯爵は、妻と再会する望みを持ち、お城で生きながらえていました。そんな伯爵は、ミーナというアマンダと生き写しの娘が、遠くロンドンに住んでいる事を知ります。そして意を決した伯爵はミーナに会いに行き、アマンダのよみがえりであると確信するのですが・・・・といった感じのストーリーです。

悪魔やヴァンパイヤー(吸血鬼)が登場するので、オカルトっぽい雰囲気もしなくもないですが、切なく悲しいラブストーリーに仕上がっているようです。

主な配役をピックアップすると。

ドラキュラ伯爵役:松平健さん
ミーナ:剱持たまきさん(昨年はピーターパンに出演しています)
ルーシー(ミーナが姉と慕う幼友達):紫吹淳さん
ヴァン・ヘルシング(大学教授・伯爵の宿敵):鈴木綜馬さん(元劇団四季)
ジョナサン(弁理士):大澄賢也さん
ヴァンパイヤー(ドラキュラ伯爵の手先):
真織由季さん、初風緑さん、初嶺麿代さん


ミュージカル・ロマンス『ドラキュラ伝説』は、6月4〜8日に大阪・梅田芸術劇場メインホールで公演されます。それに先駆けて16日に、梅田芸術劇場で記者会見が行われました。松平健さんは、400年間も一人の女性を愛し続ける「いちずな純愛物語」だと語ったそうです。

そして。ブラック系のシックな洋服で会見に同席した紫吹淳さん曰く。
「男性の腕の中で死ぬことは、私の中では快挙です」

グゥ〜!なコメントでございます。わーい(嬉しい顔)
(グゥ〜と言えば、以前なら桂三枝さんなのでしょうが(大昔すぎますか?汗)、
最近ではすっかりエド・はるみさんのイメージになっていますね。)
 
なお、宝塚歌劇団所属の藤井大介さんが演出を手掛けるのも、興味深いところです。

2008年05月15日

「ベルサイユのばら」外伝3部作 公演開始目前

ベルサイユのばら」は、池田理代子さんが連載をはじめた年から、既に35年は経過していますが、いまだに人気が高い作品で、母から娘へと受け継がれているようで、もはや『国民的少女マンガ』と言っても過言ではないと思います。今更ながらに、池田さんの創造力・物語の構成力には感服します。

ベルばら関連アイテム、キャラクターアイテムも数知れずあります。
たとえば、美容関連アイテムからピックアップしてみると・・・

※表示に時間を要する場合があります。非表示の場合はごめんなさい。

そのキャラクターをイメージした入浴剤・化粧品になっているようです。マスカラなんて、なんだか面白そうですね。ちなみに、上記のアイテムは、「ベルサイユのばら」外伝3部作に登場する主要人物に関するアイテムを中心にピックアップしてあります。

「ベルサイユのばら」外伝3部作が、いよいよ公演開始ですね。
まずは、雪組「ジェローデル編」からスタートします。

・オスカルやアントワネットが主人公ではない
・従来のベルばら作品にある定型・定番的な演出を一新。
・全国ツアーである

劇中にオスカルは登場しますが、トップが演じるのではありません。また、今般の3部作は、従来の「ベルばら」で語られていないエピソード(外伝)であり(池田さんによる新たな書き下ろしです。豪華ですねえ!)従来作品の名場面などは、登場しない可能性が濃厚のようです。

大劇場に掛けた作品を地方に持っていくのではなく、新作で全国ツアーを行う事について、脚本・演出の植田紳爾さんは、現代にマッチした新たな試みであると考えているようです。もしも、全国を巡演する中でパフォーマンスを磨き、また、オーディエンスの反応を演出にフィードバックさせて作品全体のレベルアップを図り、そして大劇場で凱旋公演を行うのなら、それはブロードウエイミュージカルの「トライアウト」の興行手法と似ているように感じます。

また「ツアーは翌年の宝塚の受験生の動向を左右する大事なもの」
と語っている点も、興味深く感じました。
 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080515-00000010-maiall-ent
<宝塚歌劇>「ベルばら」外伝3部作が初登場 池田理代子書き下ろし、名場面“封印”
5月15日12時3分配信 毎日新聞

2008年05月14日

ボニー&クライドの愛車

宝塚大劇場の花組・新人公演(5月27日)を観劇する予定なのですが、ちょうど同じ時期にバウホールでは、雪組『凍てついた明日−ボニー&クライドとの邂逅(かいこう)−』が公演されます。

ところで1930年代、ボニー&クライドは、フォードV-8という自動車に乗っていました。もしも、こういったクルマが街を走っているのを見かけたら、私なら「あら!」と驚いてしまうに違いないです。今では、レトロなクラシックカーの趣。でも当時は、最新マシンだったのです。


※点滅するように表示されます。
※表示にするまでに時間がかかる場合があります。表示されない場合は、ごめんなさい。


ちなみに↑は、その分野では世界的に有名なフランクリンミント社製のハンドメイドの模型です。ボニー&クライドが使用していた銃器、現金袋、帽子、などが細部にわたるまで精巧に再現されているのだそうです。また、ボニーとクライドの指名手配ポスター、警察関係者宛の手配書、当時の新聞などのレプリカまでが、ご丁寧に付属しているそうですから、こだわっていますよね。

ボニー&クライドは、このフォードV-8で銀行強奪を繰り返し逃走していたのですね。そして、警官隊に囲まれて雨のような銃撃を受けた「最期の時」も、このクルマに隠れて応戦していたのでしょう。

今般の舞台においても登場する可能性が高いですよね。

バウホールは客席数500と、大劇場の客席数2,550と比較するとこじんまりとしています。またバウホールは、舞台と客席の面積が同じなのだそうです。仮にフォードV-8を原寸大で再現したら、舞台が手狭になるだろうなあ、演出家の方や舞台芸術関係の方は大変だなあ、などと、勝手に余計な心配を少々。それと、宝塚版「ボニー&クライド」は、「アクション活劇」ではないので、あまりピストルや銃をバンバン打つ様な演出は無いですよね(笑)。


『凍てついた明日−ボニー&クライドとの邂逅(かいこう)−』は、1967年のハリウッド映画『俺たちに明日はない』に着想を得ていると思いますが、映像作品はこれまで幾つか製作されているようで、1993年頃にはアメリカで、製作・放映(おそらくテレビ)されているようです。真実を再現していて脚色を控えてあるようですので、事実的には『俺たちに明日はない』よりもリアルみたいです。このテレビムービーは、ボニー&クライド(字幕スーパー版)などで日本でもリリースされています。

2008年05月11日

バウホールで蘇えるボニー&クライド

宝塚バウホールで来たる5/24〜6/3日、6月12〜6月22日かけて公演される
雪組『凍てついた明日−ボニー&クライドとの邂逅(かいこう)−』は、
映画「俺たちに明日はない」を下敷きにしたミュージカルですが、過去には1998年に、雪組(香寿たつきさん、月影瞳、安蘭けいさん他)によって、同様のモチーフで公演されています。

俺たちに明日はない」は、1967年製作のアメリカ映画。
世界恐慌の1930年代に、強盗や殺人などを繰り返しアメリカ全土を震撼させ、凶悪犯罪者にもかかわらず一部にはヒーロー視する人もおり、最期は、警官隊から数十〜100発以上の銃撃を受け、まさに蜂の巣状態になって死んでいった実在の男女カップル、クライド・バロウとボニー・パーカー(ボニー&クライド)を主人公に据えた、実話と架空とがミックスされた作品でした。




監督:アーサー・ペン
クライド・バロウ:ウォーレン・ビーティ(ベイテイ)
ボニー・パーカー:フェイ・ダナウェイ
バック(クライドの兄):ジーン・ハックマン
ブランチ(バックの妻):エステル・パーソンズ

エステル・パーソンズがアカデミー賞では助演女優賞を受賞。
また、撮影賞も獲得している作品です。
私が「ロードショー」という映画雑誌を毎月購読していた1970年代当時、ウォーレン・ビーティやフェイ・ダナウェイは、たびたびグラビアに登場していたことを記憶しています。フェイ・ダナウェイは「セクシーな大人の女性」と言った印象でしたね。そんなにファンじゃなかったけど、確か「アイズ」という彼女の主演映画を観に行きました。


「俺たちに明日はない」は、アメリカン・ニューシネマ(New Hollywood)の一番目の作品だと言われています。アメリカン・ニューシネマとは、大作主義・スター主義で奇麗事や絵空事を描く傾向にあった、従来のハリウッド映画の手法に反旗を翻した人たちが、1960年代後期から1970年代中期頃に製作した映画を指します。これは、第二次世界大戦後に世界で同時連鎖的に発生していた、新しい映画によるアート運動(有名なものでは、フランスの「ヌーベル・バーグ」。日本では例えば大島渚監督がその旗手でした。)に呼応したものであり、アメリカ国内的には、泥沼化していったベトナム戦争、人種差別問題、東西冷戦等の政治・社会問題や、ヒッピー/ロック文化(カウンターカルチャー)の隆盛を背景にしたもので、やや乱暴ですが強引にまとめてみると、

怒り・苦悩・葛藤し、暴走衝動を内包した当時の若者たちの心象風景をリアルに表現し、あるいは問題提起を試みた、反体制的なテイストを持った映画

だったと言えるのではないかと思います。

新進気鋭のクリエイターたちによって製作されたアメリカン・ニューシネマは、既成概念に懐疑的であり、新しい「何か」を渇望していた人たちに支持されました。アメリカン・ニューシネマのカテゴリーに入るとされる代表的な作品としては、たとえば、卒業(1967) 、イージー・ライダー(1969)、 明日に向って撃て!(1969)、いちご白書(1970)、タクシードライバー (1976) があります。

「俺たちに明日はない」の公開後、ボニー&クライドの存在は、世界的に広く知られるようになり、『反逆/アンチテーゼ・アウトサイダー・混沌・破滅』のシンボリックな存在(イコン)となったと言えます。極東・日本の音楽界にもその影響は伝播しており、宇多田ヒカルさん、KinKi Kidsほか、多数のアーティストが、その楽曲にボニー&クライドを登場させています。個人的には、真島昌利さん(ブルーハーツ→ハイロウズ→クロマニヨンズ)のソロアルバム「RAW LIFE」収録されている「こんなもんじゃない」という楽曲が好きです。

今夜ボニーとクライドが 僕の部屋へやってくる・・・という出だしで始まる歌です。

ちなみにボニー&クライドと似たような存在のカップルとしては、セックスピストルズのシド・ヴィシャスとその恋人ナンシー(シド&ナンシー)を挙げる事が出来ると思います。シド&アンシーについても映画化されています。椎名林檎さんがデビューアルバム「無罪モラトリアム」に収録されている何曲かで、度々シドを登場させていますが、それでシド・ヴィシャスの存在を知った方も居るかもしれません。


随分と横道にそれてしまいました(汗)
 
 
『凍てついた明日−ボニー&クライドとの邂逅(かいこう)−』は、
クライド・バロウを凰稀かなめさんが演じ、ボニー・パーカーは、
愛原実花さんと大月さゆさんとのWキャストで公演されます。
2008年に日本のジェンヌが、ボニー&クライドを蘇えらせる訳ですね。
ワークショップ公演は、宝塚歌劇に新しい息吹を吹き込む意味合いもあると思うのですが、「ボニー&クライド」は、それに相応しい素材なのかもしれないな、と感じます。

2008年05月10日

2008年度の宝塚歌劇は「フランス革命もの」が目白押しです

星組公演「スカーレット ピンパーネル」は、同名のブロードウエイ・ミュージカル(1997年〜)を、宝塚歌劇としてアレンジした舞台です。同作品は、バロネス・オルツィの原作「紅はこべ」を下敷きに製作されているのですが、1900年代初頭にイギリスで発表・舞台化された「紅はこべ」は、当時より大人気を博し、その後、書籍化や映画・テレビドラマ化がなされており、欧米では人気が高いシリーズ・プログラムのようです。

宝塚歌劇団においても「紅はこべ」は、柴田侑宏氏の脚本・演出で、
これまで2度公演されています。ご存知の方も多いかと思います。
1979年花組(松あきらさん、北原千琴さん、杜けあきさん他)
1995年花組(真矢みきさん、純名里沙さん、愛華みれさん他)※全国ツアー

宝塚歌劇にとっても「紅はこべ」(スカーレット ピンパーネル)の世界は、馴染みが深いのですね。

フランス革命(1789年)が成し遂げられた直後のフランスとイングランドが舞台。王妃マリー・アントワネットをはじめ多くの貴族や聖職者・上流階級の人たちが処刑された、ロベスピエール率いる革命政府の粛清の嵐が吹き荒れていた頃のお話。なんと!ロベスピエール自身も後に処刑されてしまう、とんでもなく混乱・混沌としていた時代の物語です。

紅はこべ(スカーレット ピンパーネル)の紋章がシンボルの、無実の貴族達を救う秘密組織の首謀者的存在、イギリス貴族のパーシー・ブレイクニー
安蘭けいさん)。

パーシーと結婚する、フランス女優にして実は、革命運動に参加していたマルグリット
遠野あすか さん)。

マルグリットとはかつて革命の同士であり、恋人でもあったショーヴラン
柚希礼音さん)。

この3名をメインとした、正義と愛と陰謀とが渦巻くスリルとサスペンス満点の物語に仕上がっているようです。

スカーレット ピンパーネル(THE SCARLET PIMPERNEL)公式サイト
 

革命とは「破壊と創造」。人間の生死・理想をかけたエネルギー&アドレナリン大爆発のドラマが展開され、歴史的に見ると、喜びを手に入れる人もいれば、翻弄・淘汰され滅び去っていく人もいます。美学もあれば醜悪もあります。非情で残酷なエピソードには事欠きません。だからこそ、後世の私たちは様々な思いを馳せ、そして表現者たちの創作のイマジネーションを刺激するのでしょう。

ちなみに「フランス革命」と言えば、ご存知のように「ベルばら」と同じ時代になります。今般の「スカーレット ピンパーネル」は、5月17日からスタートする雪組、花組、星組による全国ツアー公演「ベルサイユのばら 外伝3部作」と連動した公演企画であると言えるのかもしれません。

・5月17日〜6月15日 雪組「外伝 ベルサイユのばら−ジェローデル編」
・9月20日〜10月17日 花組「外伝 ベルサイユのばら−アラン編」
・11月8日〜12月7日 星組「外伝 ベルサイユのばら−ベルナール編」

また今年は、日仏修好通商条約締結150周年を迎え、日仏交流150周年の記念したイベント等が開催されています。2008年度の宝塚歌劇団公演にフランスを舞台にした物語が目立つのは、こういった事とも関係しているのかもしれませんね。


音楽担当者のアメリカ人作曲家のフランク・ワイルドホーンさんが来日し、9日に稽古場を訪れ(稽古初日でした)、安蘭けいさん、遠野あすかさん、柚希礼音さんら星組の面々と対面。歌稽古を聴き、素敵な歌声に感動したとコメント。ワイルドホーンさんは以前、2006年宙組公演「NEVER SAY GOODBYE」の音楽を担当しています。ヒゲを蓄えたなかなかの巨漢の男性です。

安蘭けいさん
「以前からワイルドホーンさんの作品が好きだったので、実際に歌わせていただけて光栄です」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080510-00000002-dal-ent
ワイルドホーン氏ジェンヌの美声に感動
2008年5月10日9時35分配信 デイリースポーツ