星組【THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)】が、6月20日より宝塚大劇場で公演されますが、英国貴族パーシーを演じる安蘭けいさんは、けいこ中に「もっと自分を解放して自由奔放に演じて欲しい」と、演出家の小池修一郎さんから注文をつけられたそうです。
そのとき、安蘭さんは、ここ最近演じてきた【エル・アルコンー鷹ー】や【赤と黒】の役のダークなキャラクターの口調(内にこもった暗い口調)や雰囲気が、つい癖になっていたことに気付いたのだそうです。シャープで知的で機知に富んだ英国貴族パーシーのイメージには合わない訳ですね。
ところで、小池修一郎さんは、1977年宝塚歌劇団に演出家の助手として入って以来、数々の記憶に残る名作の誕生に携わってきています。例えば1991年の【華麗なるギャツビー】(グレートギャツビー)では、菊田一夫演劇賞を受賞しています。
余談:グレートギャツビーは、2008年9月に月組が日生劇場で公演予定です。私は学生時代に、フィッツジェラルドの原作小説を読んだのですが、その物語のクールな世界観が好きでした。ちなみにフィッツジェラルドの妻はゼルダと言って美しい人だったそうですが、彼女の名前を冠した日本の女性ロックバンドも好きでしたね・・・・・・
安蘭けいさんと小池修一郎さんとの本格的な出会いは、1995年の新人公演【JFK】だそうです。この時、安蘭さんは主演。舞台けいこのあとに、小池さんからダメ出しのアドバイスを箇条書きにした「手書きのメモ」を渡されたのだそうです。そして、そのアドバイスを念頭において演じた公演初日のあと、小池さんから「けいことは全然違う。できるじゃないか」と褒められとの事です。
演者の琴線に触れる上手な演出方法・演技指導方法だなあ、と感じます。女性ばかりの演者たちの中に入って、長年にわたって男性が仕事を行うのは、それなりの気配りやテクニックも必要でしょうから。安蘭さんも、小池さんに対して全幅の信頼を寄せているのだそうです。
ところで【スカーレット ピンパーネル】には、作曲担当のフランク・ワイルドホーンさんは「ひとかけらの勇気」と言う楽曲を、新たに書き下ろしています。この楽曲は、安蘭さんの映像にインスピレーションを得て書かれたのだそうです。
日本初上陸のブロードウエー作品とあって、話題と期待が大きく、
安蘭さんも「失敗したくない」と意気込んでいるようです。
そして「新たな境地を開くチャンスだと、楽しみながら演じたい」
とも語っています。
※讀賣新聞夕刊(6月18日付) インタビュー
2008年06月18日
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