月組【グレート・ギャツビー】が、ただいま日生劇場で上演されていますね。同作は宝塚歌劇団においては、過去には1991年(宝塚・東京)と1992年(中日)に雪組が公演しています。雪組公演の時には『華麗なるギャツビー』のタイトルでした。
ところでこのミュージカルタイトルについてなのですが・・・いや、と言うか、F・スコット・フィッツジェラルドの小説の邦題についてなのですが、以前は『華麗なるギャツビー』の邦題が圧倒的に多かったと思います。
私が学生時代にこの小説を読んだ時も、その文庫本のタイトルは『華麗なるギャツビー』でしたし、1974年に、主演ロバートレッドフォード、監督ジャック・クレイトン、脚本フランシス・フォードコッポラで制作されて、アカデミー賞の衣装デザイン賞を獲得した映画も、邦題は『華麗なるギャツビー』でした。
確かにフィッツジェラルドの原題は 【The Great Gatsby】ですので、「グレート・ギャツビー」で大正解。なんら問題はありません。でもですね、「華麗なる・・・」としたほうが、どこかしら作品の世界観・イメージを表わしていて雰囲気があるような気がするのです。私は。
そうですね・・・
いつごろからか、日本で公開される外国の映画やドラマなどの作品の邦題は、原題そのままのケースが増えてきましたよね。原題のカタカナ書きが増えてきました。英語を理解出来る人が増えたから??
海外の配給元や製作者サイドの強い意向が働いているケースが多いのは間違いないと思います。また、日本サイドが外国語タイトルのままの方が良いと考える場合もあるのでしょう。上手くいく場合もあるし、なんだかタイトルから意味が全く伝わってこない場合もありますね。
もちろん、ちょちょいと日本サイドでアレンジしたタイトルでも、成功する場合もあれば失敗する場合もあるでしょう。センスが問われます。
例えば、今春公開された【ライラの冒険 黄金の羅針盤】という、ニコール・キッドマン出演の映画がありましたが、フィリップ・プルマンの小説の原題は「His Dark Materials」。さらに映画の英語タイトルは「The Golden Compass」でした。原作小説をあらかじめ知っているならまだしも、日本公開タイトルが「His Dark Materials」や「The Golden Compass」では、どんな映画か想像が付きません。やはり【ライラの冒険】の方が、イマジネーションが広がりますよね。
また例えば、【冬のソナタ】の原題直訳は「冬の恋歌」で、【宮廷女官チャングムの誓い】の原題は「大長今」です。邦題のほうが、私たち日本人にはしっくりくるかと思います。ちなみに「大長今」とは「偉大なるチャングム」と言う意味になります。「グレートギャツビー」と同じニュアンスでしょうか。
さらに例えば。公開中の映画【ハンコック】の原題は『HANCOCK』で、まるっきりそのまんま。主人公の名前ハンコックにちなんでいるのですが、タイトルからは、どんな映画なのか、全く察する事が出来ません。ウィル・スミスに関心が無い私は、初めてタイトルを聞いた時、ハービー・ハンコック(ジャズミュージシャン)に関係した作品かと思ってしまいました。
いま、ふと思い浮かんだ事。
昨今では、インターネットなどで私たちは膨大な情報を収集する事が可能です。マニアックな情報を収集することも可能です。その気になれば迅速に行う事が出来ます。それは映画情報しかりです。となると、現代よりもウンと流通する情報量が少なかった昔の時代みたく、映画タイトルに情報を詰め込まなくても良いのかもしれません。
また、あらゆるマスメディアを利用して、様々な手法で映画のプロモーション(PR。広告宣伝)を行う事が可能です。そのPRを見聞した場合、サスペンスなのか、コメディなのか、とか、どんな俳優が出演しているのか、とか、あらすじとか、その映画作品に関する色々な基礎データを知る事となります。
つまり「どんな映画なのか」といったイメージを、わかりやすくタイトルで表現しなくても良い・・・と言う事になりますよねぇ。
えっと、【グレート・ギャツビー】のお話でしたね。脱線いたしました。
(つづく。たぶん。)
2008年09月13日
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