音楽コンサートのフィルム上映会や映画化は、もう数十年も昔から割と盛んに行われてきました。でも、演劇やオペラ、あるいは歌舞伎と言った舞台を撮影して映画館や劇場で上映する試みが増えだしたのはは、ここ数年間だと思います。映画館に観客を呼び込みたい劇場経営者側の思惑と、ファン拡大を狙う興行主・演者側の目論見とが一致しているのです。
で、とうとう、つい、ほんとうに、出現しましたね。
いつかは出ると思っていました。タカラヅカレビューシネマ。
私、ぜ〜んぜん知らなかったのですが。
先般の東京国際映画祭で世界初の上映会が行われたそうです。
タカラヅカレビューシネマとは、宝塚歌劇の舞台を複数のカメラで撮影して編集を施した映像作品です。通常私たちが舞台鑑賞する場合は、その座席から動くことは不可能ですので、ひとつの視点からのみしかその作品を鑑賞することは出来ません。ところがタカラヅカレビューシネマは、様々なアングルから撮影されており、また、ズームも多用されていますので、演者の細やかな表情や身体の動き、息遣い、そして、衣装の詳細などを、マルチアングルで立体的に体感する事が出来るのです。
これからどのように展開していくのかは、情報を持ち合わせていませんので不明ですが、舞台を観たくても地理的・物理的な理由で見れない方や、タカラヅカデビューしてみたい気はするけど劇場へ行くのはちょっと・・・と躊躇している方にとっては、観る機会が出来て宜しいのではないでしょうか。地方の映画館や劇場で公開されるならば。
でもそのいっぽうで、実際の地方公演が減る可能性がありますね。
また、既にTCAによってTV「タカラヅカ・スカイステージ」やインターネット「タカラヅカ・オン・デマンド」において舞台の録画放映がなされており、DVD発売もされています。これらは複数カメラによって撮影されており音質も悪くありません。
タカラヅカレビューシネマは、こういった既存の映像コンテンツとの差別化を図らなければいけません。ユーザーに対して存在価値をアピールしないといけません。映像世界への新しい試みに果敢にチャレンジし、新たなタカラヅカの魅力を創造する使命と宿命を帯びる事になるでしょう。
て・・・以上は私の想像・憶測・推測です。あと得意な妄想(汗)。
でも多分こんな感じではないかと思います。音質はクリアで、劇場では聞き取りにくいこともあるセリフも明瞭に聴こえると思います。編集については、舞台の流れを分断したりリミックスするような事はしていないはずです。あくまでも、舞台を「映像で観る・映像で疑似体験する」とのコンセプトに基づいているのだと思います。
「タカラヅカ・スカイステージ」や「タカラヅカ・オン・デマンド」、「DVD」といった既存の映像コンテンツとの差別化は本当に重要だと思います。今私がはっきりと分かっている大きな違いは「多数の人とその場の空気感を共有出来る」と言う事です。えっと、それは平たく言えば、例えば「映画を映画館の暗闇の中で大勢の人たちと一緒に観るのと、家のPCやテレビで観るのとでは、違う!!」というのと同じイメージです。
さて。
栄えあるタカラヅカレビューシネマの第一弾に選ばれたのは、
雪組公演「ソロモンの指輪」でした。上映時間は35分です。
東京国際映画祭では、10月24日に「TOHOシネマズ 六本木ヒルズ Screen2」
で特別上映されました。世界初公開のワールド・プレミアでした。
世界の映画バイヤーも「うおっ」と注目したかも・・・しれません。
第21回東京国際映画祭
宝塚歌劇雪組公演 ショー「ソロモンの指輪」King Solomon's Ring
『ソロモンの指輪』オフィシャルサイト(タカラヅカ レビュー シネマ)
2008年10月28日
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