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2008年06月17日

西本智実さんと霧矢大夢さんと宝塚歌劇

西本智実さんは、大阪出身のクラシック指揮者です。
女性の指揮者は珍しいですよね。

子供の頃からクラシック音楽が好きだったそうですが、普通、子供心にクラシック関連の道に進みたいと考えるのなら、まずは、ピアノであるとか、バイオリンであるとか、楽器の演奏者になりたいと夢見るのではないかと思うのですが、彼女の場合は、小学生の頃より指揮者になりたい希望を持っていたそうです。

志望した動機は、同じ曲でもオーケストラによって印象が異なる大きな要因に、
指揮者が関係しているのではないかと思い、それが魅力に感じたから・・・・

て、凄いですね。

まず、レコード等を聴いて「同じ楽曲でもオーケストラによって違いがある」
・・・・と、明確に理解できるところが凄いです。
そして、その要因に指揮者が大いに関係している事に気付いた点も凄い。

親御さんや先生などがヒントを与えたのかもしれませんが、
いずれにしても、卓越した感覚・感受性ではないかと思います。


現在は、ヨーロッパを中心に活躍している西本智実さんは、
身長が167センチと、日本人女性としては長身です。そして美形です。


西本智実 オフィシャルサイト
http://www.tomomi-n.com/

年甲斐も無く完徹(つまり不眠です)明けの本日、
やや意識がふらふら〜っとした状態で、
ネットの某サイトに表示されていた西本さんの姿を
何の気なしに見つめていたら、ふと、こう思ったんです。

「宝塚歌劇の男役が似合いそう」

この麗しいしたたたずまい。立ち姿の美しさ。
強固な意志を感じる、訴えかけてくるような まなざし。
実に相応しい・・・・・

ちょっとググってみたところ、
おお〜〜。世間の皆さんもそのように感じているようです。


※「男装の麗人」「宝塚の男役スターのよう」と形容され、
 熱狂的な女性ファンも多い。
※「クラシック界のオスカル様」と揶揄されることもある。
※テレビ番組「題名のない音楽会」でオスカルのコスプレをした経験アリ。


さらには・・・・

※月組の霧矢大夢さんとは同じバレエ学校に通っていた友人。
※霧矢大夢さんとのトークショーで「完璧な演奏などありえない、完璧にできたら引退してうどん屋をやる(笑)」と語った。


霧矢大夢さんとは友人だったのですね。

そして!!極めつけは・・・・・

※阪急宝塚線で大学へ通っていた頃、宝塚音楽学校の生徒達から
 上級生と間違われよく挨拶をされていた。


フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ああ、そうだったのかあ。そうだったのですね!!
私が知らなかっただけ・・・だったのですね。


西本さん、「うどん好き」ってことは、どこかのインタビューで
読んだ事はありましたが。確かそうだったような。

2008年06月10日

液晶絵画の森村泰昌さんと宝塚歌劇

液晶絵画

聴きなれない言葉です。通常、絵画や写真などの二次元的な作品は、
「動きが無く」「一面的」な訳なのですが。

・ビデオ技術・CG技術などによって、絵画や写真に動きを与えた作品。
・映像をアート的に加工した作品。
・絵画や映像と音楽とをシンクロさせた作品。


などを、「液晶絵画」と称しているようです。つまり動くアート。
そして、その展覧会が国立美術館(大阪)で開催されていましたので、
観に行ってきました。

んで、何がアートかって、その概念については、理論やら学説やら思想や哲学などで説明出来るのでしょうが、曖昧であるのも確かですよね。たとえば「ポップアート」というジャンルがありまして、故アンディ・ウォーホル氏が世界的に有名なアーティストですが、最近では、村上隆さんのアニメのキャラクターのようなオブジェ作品が、某オークションで、な、なんと「億円単位!」で落札されています。
 

こんな方です。もちろん存命中。この本は面白かったです。
・・・・・私は本屋さんで立ち読み・斜め読みですが(大汗)。
 
芸術論的な、小難しい云々はともかく「液晶絵画」は、自由な表現世界が感じられて楽しかったです。日本人を含む15人程度の作家の作品が展示されていました。たとえば。

????時間経過を示し生命の儚さを提示:サム・テイラー=ウッドさん
西洋絵画に「静物絵」といって、お皿に果物が盛られた絵がありますが、現実においては、その果物は放置しておくと徐々に腐っていきます。そこで「その腐乱していく様子を実際に早回しのビデオで撮影」してみた作品。

????風にそよぐ水墨画:千住博さん
日本画(水墨画)で描かれた森の木々や湖の水面の様子を、CGによって動かしてみた作品。

????「砂丘」を撮影した作品:小島千雪さん
静かで不動のようでも、実は少しずつ動いている砂丘に着目。

不思議で静かでクールな印象を受けました。「これがゲージュツ」と構えて観るのではなくて、時間の流れに視線と心をゆだねて、のんびりと眺めていると良い感じ。1作品あたりの鑑賞時間が長くなるのが特徴です。上記の「果物が腐乱していく作品」の場合は、完全に観終わるまでに数分間を要します。また、最初から最後まで観終わるまでに、29分間!もかかる映像作品もありました。正直なところ、時間と心にゆとりが無いと楽しめません。


私がイチバン楽しみにしていたのは、森村泰昌さんの作品でした。
 

こんな方です。美輪明宏さんではありません。
 
有名絵画や有名人たちに「変身」して写真や映像の作品を創作しているナニワのアーティストです。「セルフポートレイト手法」と言われている様で、ゴッホの自画像を模した写真がよく知られていると思います。コスプレ(笑)と言ったらお叱りを受けるかもしれませんが、まあ、そんなイメージでもあながち間違いでは無いと思います。


↑↑これも森村さんです。
 
「その作品(美)がどのようにして生まれたのか」
「美をかたち作る背景」
「美の中に潜む何か得たいの知れないもの・秘密」
を捜し求め、そして表現しているのだと思います。

ちなみに森村泰昌さんは、これまでに宝塚歌劇団の公演ポスターのデザイン(アート・ディレクション)を担当しています。宝塚歌劇とは、とても縁が深いアーティストです。たとえば、次のポスター製作を手掛けています。

・雪組「詩劇 スサノオ」 (2004年)
朝海ひかるさん、舞風りらさん、初風緑さん(専科)、
水夏希さん(宙組)他、総勢124人の豪華な布陣。
・星組「王家に捧ぐ歌」 (2003年)
湖月わたるさん、 檀れいさん、安蘭けいさん、真飛聖さん他
芸術祭演劇部門の優秀賞(2003年度)を受賞。
・花組「不滅の棘(とげ)」 (2003年)
春野寿美礼さん、ふづき美世さん、瀬奈じゅんさん、彩吹真央さん他

森村さんは、マリリンモンロー他、女優に扮したポートレイト作品を多数発表しています。
サービス精神旺盛で、歌舞伎役者のような「女優心」を持った人のようです。

彼が、宝塚歌劇団のポスターデザインの仕事を行ったのは、単にビジネスとして受けたのではなくて、女優が男を演じる「男優心」を体現している妖しげな宝塚の世界観にシンパシーと魅力を感じていたからだと思います。非現実的な舞台に、男性・女性の「真実」を見出しているのかもしれません。大阪人ですので、もしかしたら、幼少の頃から多大な影響を受けていたのではなか・・・と想像してみたり。手塚治虫さんのように。


さて。今般の『液晶絵画』の展覧会において森村さんは、ヨハネス・フェルメールという17世紀のオランダの画家の絵画『真珠の耳飾の少女』を題材にした作品を出展してました。

『真珠の耳飾の少女』は、誰かに声を掛けられたのか、
ふと振り返った瞬間の少女の表情を捉えた作品です。

こちらで『真珠の耳飾の少女』を観る事が出来ます。
画像:Johannes Vermeer (1632-1675) - The Girl With The Pearl Earring (1665) フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

今般、森村さんは、この少女に扮装しています。
そして「声を掛けられる前後」を想像し、動画として映像化しています。森村さん、絵画に入り込んで少女になりきっています。

私たちが観る絵画は、ある時間・ある動作を切り取った「一瞬」でしかない訳ですが、森村さんは、その前後を含めてその時間経過における、少女の動作や周囲の状況を想像して再現する事によって、その絵画が描かれた背景を探ろうとしているのだと思います。私は単純に楽しかったです。

2008年05月25日

夢を追いかけてみるお話

たとえば、タカラジェンヌになりたい、宝塚大劇場の舞台に立ちたい夢がある場合、宝塚音楽学校への入学が必須要件となります。また同音楽学校への受験は、年齢制限が設けられています。受験については、来年度の入試からは、第一次試験では実技試験が行われないなど、現在の実力よりもむしろ将来性を重視する傾向にあるようですが、倍率20倍の超難関である事には変わりはありません。(余談ですが、中卒等で入学した場合には、高校卒業資格を習得できる制度があるそうです。)

以上、宝塚歌劇団のように、いつでも誰でもが願いをかなえられるとは限らない事が、世の中には沢山ある訳ですが、前述の例ならば、たとえジェンヌになれなくても、心からミュージカルが好きならば、パフォーマーになりたいのならば、その夢をかなえる道・方法は、他にも色々とあります。

ある夢を持っていたとしても、歳を取ると「無理だ」とあきらめてしまう事は多々あります。長く生きていると、社会のしがらみがごちゃごちゃしてきて、身動きが取り辛くなりがちです、経験則からか妙に物知り顔になって、諦念の情が生まれ、心が固くなっていって瑞々しさを失い、権力やお金や社会的地位に執着したり防護したり、保守的になったり、あるいは、ペシミスティックになったりする事もあるかと思います。

でも、何歳になってもチャンスはあるし、可能性を見出して新しいチャレンジ・冒険をする事は可能。て、「言うは易し」なんですけどね。「思考を現実化」させてみたいと願う今日この頃。

無名の日本人画家が主演でカンヌデビュー
5月25日9時58分配信 日刊スポーツ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080525-00000007-nks-movi

 
郵便局で40年間勤務した男性が、定年退職後にアーティストを夢見て、家族を残して単身でフランスへ渡り、パリの路上で絵を描く暮らしをを数年間送っていたところ、あるフランス人の映画監督がこの男性に興味を持ち、映画の主演に抜擢。そしてその映画がカンヌ国際映画祭で公開されたそうです。

人生、何が起こるか分からないリアルな例です。

真面目に40年間、精勤してからのチャレンジです。それまでも絵の趣味はあったそうですが、絵画の修行先にパリを選ぶところから、この男性の方のクラシカルなロマンティシズムが感じ取れます。

客観的には無謀に思えます。失うものも多いかもしれませんよね。世間一般的には、自分勝手な風変わりなおじさんと思われても仕方がありません。それでも個人的には、自由とロマンと憧れを感じます。自分がやりたい事をやりきろうとする姿勢にはシンパシーを感じます。

ところで、このところ私は、一般的に高齢・老齢と言われる年齢(ご当人に対しては失礼に当たるのかもしれませんが。)になってもになっても意気軒昂で、エネルギッシュにエキセントリックに活動しているアーティストに、強く惹かれます。最近気になるアーティストのひとりに、草間彌生さんがいます。


先日、某店のショーウインドウに草間さんの作品が陳列されていました。幾何学模様のようで、無限に続くかのように連続的で、そして単調のようで有機的な「うねり」を生み出している絵からは、美と生への執念のようなものを感じました。

2008年02月28日

坂本龍一さんのちょっとしたいたずら

坂本龍一さんのナマ姿を、一度だけ観た事があります。今を去ること数十年前の、YMOのコンサートでした。随分古いです。「10年一昔」とするならば、下手すりゃ「三昔」になってしまうほど大昔のお話です。?????i?{???????j
 
ですので、実は、坂本龍一さんに対する記憶は殆どありません。そして、ステージのど真ん中に設置されたドラムセットに陣取って、歌いながらプレイしていた、高橋ユキヒロさんの事が記憶に残っていたりします。
 
さて、YMOを経て、坂本龍一さんは世界的な名声と評価と栄誉を手にしました。私も一枚だけ、ベスト盤みたいなCDを持っています。ピアノ主体の演奏です。教授(坂本さん)のピアノは、「和音」が印象的に感じます。ほんの少しずつ音がズラした和音を繋げていくような。もしくは、立体的に浮遊させるような。
 
ピアノと言えば、教授の元パートナーの矢野顕子さんのピアノが大好きです。まるで歌う様に踊る様に歩く様に奏でられる彼女のピアノは、独創性とユニークさに溢れています。彼女は「世界一天才のピアニスト兼シンガー」だと、個人的に勝手に思いこんでいるほど、彼女のピアノは素敵に感じます。正直なところ、ボーカルにくせがあるので、あまり万人受けはしないかもしれませんが、とにかく素晴らしいですね。
 
そう言えば、私が観たYMOのライヴに、もしかしたら、矢野顕子さんも出演していたかもしれません。その当時、彼女は、ギターの渡辺香津美さんたちと共に、YMOのサポートメンバーだったのです。ライヴツアーを共にするのがきっかけで、坂本さんと矢野さんは急接近したのかもしれないですね。
 
ちなみに、坂本さんと矢野さんが結婚した時、共にバツイチ同士だったと思います。てまあ、そんな話はともかく、娘さんの坂本美雨さんも活躍中の教授(坂本さん)が、「本人の音声による楽曲解説コメントを付けたライヴDVD」をリリースするのだそうです。これは変わった趣向です。本人曰く「ちょっとしたいたずら」なのだそうです。???[???i?????????j

なるほど。。。久し振りに坂本龍一さんを聴いてみたくなりました。

2008年02月25日

「X JAPAN」とタカラヅカ

わきあいあいと、楽しさを満喫する目的でのみバンドをやるのであれば、
長々と続けていく事は、案外簡単かもしれません。

しかし、自分の表現したい世界を極限まで延々と追及していく場合、
納得出来る音楽を奏でたい場合、
ビジネスとして成功させたい場合、などにおいては、
長期安定したバンド運営は難しいと思います。

たとえば、創作面においては、
メンバーそれぞれ、表現したい音世界、があります。
演奏スキルも、皆が同一レベルとは限りません。
ビジネスと書きましたが、かと言って会社務めのように、
お互いに「配慮」「協調」ばかりしていては、
中途半端な作品しか生み出せません。

またたとえば、ビジネス面からバンドを考えると、
バンドには、お金が凄くかかります。
楽器、機材、スタジオ、ライヴ会場、宣伝広告、スタッフ、ほか、
ビジネス規模が大きくなればなるほど、大所帯になればなるほど、
成功させるためには資金が必要です。利益が必要です。
そこで、バンドメンバーのみだけでは解決出来ないような問題が
どんどん噴出してきます。

さて。10年間の時を経て、再び結集した「X JAPAN」。

「X JAPAN」が10年ぶりにライヴを敢行します。
2008年3月に東京ドームで。
3日間のチケット約15万枚が、瞬時に完売したそうです。
これは凄い事、凄まじい事ですね。

よくありがちな「同窓会的なノリにはしない」と明言している
YOSHIKIさんのコメントからは、
自分達の現在の音(リアルな音)を奏でようとする、
表現者としての心意気が感じられます。

ところで、宝塚歌劇は、刻々と変容している部分もありますが、
固定化された確固たる世界観が確立されている表現形態では、と思います。

タカラジェンヌの中には早期退団や、
劇団内における高みに登りつめたら(トップ就任など)、
わりと早い時期に退団する人も少なくないようです。

燃え尽きてしまう人もいれば、
モチベーションが持続できなくなった人、
新たなる表現世界に挑戦したい人、理由は様々でしょう。

「新しい世界へ踏み出したい」強い願望が持ち上がる気持ちは、
理解できるような気がします。

宝塚を愛しつつも、
「タカラヅカ」の世界では表現出来ない「表現・創作・パフォーマンス」を
望む気持ちが芽生え膨らんでいくのでしょうね。

バンドでの音楽活動の限界点(臨界点)と少し似ているかもしれません。

そして。

バンドの場合なら、「X JAPAN」のように、
しばらく休んで再活動したり、あるいは、
1年間のうち半年間はソロ・残り半年はバンド、
といった具合の活動が可能です。

しかし、宝塚歌劇団の現状においては、
そういった活動方法は、大変困難だと思います。
だから、退団せざるを得ない場合もあるのでしょう。

今よりも柔軟性を持った劇団運営の可能性については、
議論する余地は十分あると思います。