満月真矢みきさんがプロデュース。その名も「女優バッグ」です。
素材、品質、デザイン性、使いやすさに至るまで、真矢みきさんのこだわりが感じられる逸品です。
たとえばインナーカラーは、エレガントな深紅色で、真矢さんの「M」の印がデザインされています。

2009年08月17日

美輪明宏さんの音楽会を鑑賞するの巻

美輪明宏さんの公演を鑑賞する幸甚に預かる事が出来ました。
ついに「ナマ美輪明宏さん」を拝観(もとい拝見)する事が出来ました。
 
2009年8月6日、いたみホール(兵庫県伊丹市)の公演。
音楽会<愛>」と題された音楽コンサートでした。
 
観に来られていた方たちの、およそ9割は女性の方たちだったと思います。
年齢層は幅広かったです。母娘で鑑賞された方も、結構見かけました。
私の座席は、1階の舞台に向かって左側、真ん中よりやや後方でした。
 
 
歌唱よりも、お話の時間のほうが長いのではないだろうか
 
そのように予想していたところ、やはりお話がたっぷりでした。
淀みなく発せられる言葉の数々は、さすが長年ステージを務めているだけあって、
洒脱で洗練されていました。(芸能生活58周年だそうです)
 
ユーモア、ウィット、毒舌、夢、愛。完成された熟練の「美輪話術」。
 
美輪さんのお話は、万人受けを狙っているものではありません。
独自の美意識を持った意志の強い人なので、超個性的な内容です。
しかしながら、美輪さんの「言霊」は、
なんとも言えない包容力・吸引力を持っています。
それで、少々違和感を感じる発言があっても、ついつい聞き惚れて、
だんだん柔らかな気持ちになっていきます。あら不思議。面白い。

ちなみにお話の内容は、次に歌う楽曲にちなんだエピソードに始まり、
みるみるうちに、話の世界が膨らんでいきました。それで話が長くなる訳。
 
歌もさることながら、このお話を聴くのを楽しみに来られている方が
大勢いらっしゃるのでしょうね。
 
 
舞台演出に関しては、ステージ背景の造型に工夫が凝らされており、
楽曲によって、照明の当て方や電飾の光らせ方を変えていました。
ここぞ!というシーンには、足元にスモーク(ドライアイス)がモクモクと。

でも、基本的にはとってもシンプルな演出だったと思います。
ステージ上には、美輪明宏さんがひとりだけ。完全な一人舞台でした。
楽器演奏が、ナマ演奏だったかどうかは、ちょっと判別つきかねました。
ところどころ、あらかじめ録音した音源を鳴らしているようにも聴こえました。
 
 
楽器演奏といえば、コンサートが始まって、いきなり冒頭に、
演奏者や照明スタッフなどの紹介を、美輪さん自身が行ったのには驚きました。

通常、メンバー紹介などは、コンサートの中盤や終盤に行われるのが一般的です。
いきなり裏方さんを含めたメンバー紹介をするのは珍しいと思います。
なぜなら、舞台演出上、盛り上がりや華やかさに欠けるからです。

たとえば宝塚歌劇において、舞台の幕が上がるやいなや、
トップスターが、オーケストラピットの演奏者や照明さんを紹介する演出は、
基本的には無いのではないでしょうか。
 
それをコンサートの冒頭に持ってくると言う事は、
いかに「演奏会を共に作り上げているスタッフさんたち」を、
美輪さんが重要視しているのか、リスペクトしているのか、の現れでしょう。
 
 
美輪さんの歌唱は、体の動きを含めて「演じるような」感覚でした。
語りかけるような、芝居のセリフを発するような歌い方は、
シャンソンからの影響が大きいのだと思います。
実際、この音楽会でシャンソンの楽曲を歌うコーナーがあったのですが、
あまりにも有名な「愛の賛歌」は、原詩(フランス語)で歌われていました。

声は、最初はやや不安定でしたが、音楽会のプログラムが進むにつれて、
調子が尻上がりになっていた気がします。
体のアクションは、身振り手振りどころか、体全体を動かし、
時にはステージ上を、ダンスするように駆けていました。軽やかでした。

私は正直なところ、歌声と体の動きに関して、
大変失礼ながら、年齢的な衰えを心配していました。
でも、それはまったくもって杞憂でしたね。
たとえば凄いと思ったのは、公演中に1度として座らなかった事です。
背筋もピンと伸びていて、それは美しい立ち姿でした。

若い頃や全盛期のパフォーマンスは、殆ど知りませんが、
とてつもないパワーが放射されている、圧倒的なパフォーマンスでした。
美輪さんの波動、おそるべし です。
 
 
しっとりとした雰囲気の「大人の演奏会」は、正確な時間は計っていませんが、
あいだに15分ほどの休憩をはさんで、2時間半は行われたと思います。

最後に歌われた楽曲は、喜納昌吉さんの「花」でした。
確かスモークがモクモクと焚かれ、美輪さんがステージの後方中央に下がると、
天井からゴールドの紙ふぶきが降ってきました。
照明で照らされてキラキラと輝いていました。

それよりも何よりも輝いて見えたのが、美輪さんの「ご尊顔」でした。
微笑みを湛えた柔和なお顔が、照明効果とあいまって、キラキラのピカピカでした。
もう私たち観客は、総立ちで拍手です。大人たちの静かなる熱狂。

観音様みたい・・・・・・・・・ふと私は、そんなふうに感じたのでした。
 
そして、あたたかくもシュールな光景に見えたのでした。


2008年07月08日

男版宝塚なるもの

劇団「スタジオライフ」は、「男版宝塚」とも形容されるそうです。現在40名くらいいる劇団員の全員が男性です。そして座付きの脚本・演出の方が女性となっています。
1985年に結成された当初は、女性も在籍していたのですが、
1988年公演【White】から、全員男性となりました。

男優が「女性を演じる」ところや、少女漫画などを題材にした舞台を多く上演
しているところが、「男版宝塚」と言われるゆえんのようです。

男優さんが、女性のメイクや格好して女性を演じます。
声については、そのまま地声です。つまり、歌舞伎のように女性ぽい声色は使わないという事です。ただし「男役・女役」といった役割分担は無いそうです。これは宝塚歌劇との大きな相違点ですね。



劇団員の方たちは、あまりよく知らないのですが、
私が思い浮かべる事が出来るのは、姜暢雄さんです。

劇団「スタジオライフ」を語る時のキーワードに「耽美」があります。
専属脚本演出家の倉田淳さんによるオリジナル作品もありますが、ここでは、過去に上演された作品から、特にコミック(漫画)を原作とする作品を中心に恣意的にピックアップしてみますと。

1991年【YASYA GA POND】(原作:泉鏡花)
1996年【トーマの心臓】(原作:萩尾望都)
1997年【ヴェニスに死す】(原作:トーマス・マン)
1999年【桜の園】(原作:アントン・チェーホフ)
2003年【OZ】(原作:樹なつみ)
2004年【MOON CHILD〜月の子〜】(原作:清水玲子)
2005年【メッシュ】(原作:萩尾望都)
2005年【白夜行】(原作:東野圭吾)
2006年【DRACULA】(原作:ブラム・ストーカー)
2007年【Romeo & Juliet】(原作:ウィリアム・シェイクスピア)
2007年【アドルフに告ぐ】(原作:手塚治虫)
2008年【夏の夜の夢】(原作:ウィリアム・シェイクスピア)

※コミック原作

上記原作を見ると、題材自体が、耽美的・倒錯的ですね。
それを男性のみで演じるから、ますます耽美的になるのでしょう。
 
特に、萩尾望都さんの作品とは縁が深く相性も良いようです。【トーマの心臓】は、アナザーストーリーを含めて、これまで何度も公演されています。宝塚歌劇団にとっての【ベルサイユのばら】みたいな存在なのかもしれません。

最新作は、萩尾望都さん原作の【マージナル】です。
(8/28〜9/6 東京新宿・紀伊国屋ホール)

それから。劇団員の方の数名が、2008年7月20日放送予定の
NHK『サラリーマンNEO』に出演するそうです。

2008年05月08日

くいだおれ太郎がミュージカル出演

舞台・ドラマ・映画・歌などなど、エンタメもしくはアーティスティック表現行為全般に言えることですが、そのパフォーマーが、どれだけレッスン・トレーニング・努力を積んだかと言う事や、どんな人生経験をしてきたかと言う事と、その作品(表現行為)の評価の高低とは、直接的には関係が無く単純には比例しません。

しかしながら、それでも、たとえばミュージカル・・・宝塚歌劇にしてもそうなのですが、その舞台裏・パフォーマーのバックホーンをあらかじめ知り感銘を受けた場合は、是非その舞台を観てみたいと感じたり、また多角的・重層的な味わい深い観劇を楽しめるのではないかと思います。

先日、当ブログでも書いたブロードウエイ・ミュージカル「TRIP OF LOVE」に関する話題ですが、「TRIP OF LOVE」のトライアウト作品に関するテレビのドキュメンタリー番組を観た知人が、それまで別段関心が無かったこのミュージカルを、観劇したくなったそうです。

情熱は舞台裏からも伝わってくる・・・のです。

ところで、このミュージカル「TRIP OF LOVE」の大阪公演を、「道頓堀のくいだおれ」のシンボル・キャラクターである『くいだおれ人形(くいだおれ太郎)』が観劇しました。しかも、第2幕の冒頭で舞台に飛び入り参加するといったサプライズもあったそうです。外国のダンサーとコラボ。「トコトコと太鼓を叩いた」との事。お客さんは大喜びだったそうです。その模様の画像を見てみましたが、なんとも妙な不思議な雰囲気を醸し出していました。

※昔は、京都の「着倒れ」(着物の事です)に対して、大阪の「食い倒れ」(美味しい食べ物が豊富)と称されました。大阪道頓堀の「くいだおれ」は、数階建てビルの大きな料理店です。私も一度このお店で食事をした事があります。惜しくも近日閉店が予定されています。シンボル的な存在の「くいだおれ太郎」は、いつもお店の前に立ち、往来する人たちを楽しませてくれていました。サーカスのピエロを想起させるレトロな格好をしています。ロイド眼鏡に小太鼓がトレードマークです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080507-00000974-san-ent
くいだおれ太郎、ミュージカル“飛び入り”出演 外国人ダンサーらに囲まれ得意の太鼓披露
2008.5月7日23時6分配信 産経新聞

 

2008年05月01日

プチ宝塚三昧(at Quatre Reves)

10代の頃には、芸能人・タレントのポスターを部屋に貼ったり、アイテム・グッズを集めたりしたものです。でも、いつからか、そういったコレクション系の趣味が無くなっていきました。たとえば雑誌の切り抜き写真などを集めて、お手製の写真集を作ったりして、これはなかなか愉しい密かな楽しみだったけど、だんだん面倒になってきたのかな。インターネットの影響も大きいかもしれません。

ところで私の地元の京都は修学旅行のメッカで、新京極通りをはじめとして、あちらこちらに、そういった少年少女を対象にしたお土産屋さんがあり、彼らに人気がありそうな、旬のアイドル・タレントのグッズが多数売られています。そんなのよりも、もっと京都らしいお土産を買えば良いのに・・・と思ったりします。でも、なんだか、とっても分かる様な気もします。

そんな訳で、日頃滅多に芸能人・タレント系のアイテム・グッズのショップには行かないの私ですが、先日、宝塚歌劇団系のアイテム・グッズが販売されているキャトルレーヴ(Quatre Reves)というお店へ行ってきました。多くのファンの方たちがご存知の事かと思いますが、宝塚歌劇団の直営のショップです。オンラインショップの他に、宝塚と東京の両劇場をはじめ、東京・名古屋・大阪・福岡に実店舗を構えています。Quatre Revesとはフランス語で「4つの夢」という意味になります。当初、おそらく4つの組を表していたのでしょうね。後日、宙組が新設されたけど。

私が行ったのは、大阪・梅田の「阪急村」(一般的な呼称ではなく、私の印象です。)のど真ん中に建つ阪急グランドビルに入っている梅田店でした。このビルが32階建てなのにちなんで、上階の飲食店フロアなどを「32番街」と命名しています。キャトルレーヴがあるのは29階です。ちなみに阪急は、地下街に「3番街」、某ビルに「17番街」といった具合に「番街」と命名するのが好きなようです。温かみのある街の雰囲気を演出したいのでしょうね。

わりと広い店内でした。書籍・雑誌・DVD・ポスターなどなど置いてあります。エリザベートのコンプリートDVD(過去の各組公演のセットです)は、欲しいなと思いました。それからなんといっても白眉!素敵!なのは、膨大なジェンヌのブロマイドが置かれている事。映像時代の現代において、レトロなアイテムとでも言いましょうか、それがまた趣があって良いのです。見て回るだけでも楽しいですね。

29階は飲食店ばかりのフロアで(たとえば「鶴橋風月」という、美味しいお好み焼き屋さんがあります。)、キャトルレーヴはある意味「異色の存在」なのですが、ちょっと別世界に感じました。もちろんファンタスティックな意味で。プチ宝塚三昧。

で。こんなバッグを。
takaraduka bag

2008年04月29日

鳥居かほりさんの挑戦

先日(26日)の記事で、大阪・道頓堀のくいだおれ人形(くいだおれ太郎)が、
ブロードウエイのミュージカル「TRIP OF LOVE」を、来月に観劇すると書きました。
(註:くいだおれ太郎は、人間並みの大きさはありますし、それに楽器も演奏する「優れもの」なのですが、なにぶん人形ですので、当然、自分では動けません。て言うか、これはお店側のジョークと言うか宣伝と言うのか・・・以下省略。笑)

ところで実は、今般の「TRIP OF LOVE」の大阪公演は「トライアウト」という、ブロードウエイの舞台にかける前に、オーディエンスの反応を伺うための公演なのです。もちろん通常は、アメリカの都市で公演されるのですが、今回初めての試みとして、日本で開催される事となりました。これは、ある日本人のプロデューサーが企画したもので、日本のミュージカル俳優・ダンサーたちにも、ブロードウエイ進出の機会・飛躍のきっかけを作りたい、との目論見によるものです。

そして、27日の夜にNHKの、このミュージカルに関するドキュメンタリー番組を観ました。それは、昨年(2007年)の春頃に、大阪湾に近い某スタジオで30日間に渡って開催された、トライアウト公演の出演者を選抜するための「ワークショップ」(オーディション)の模様をレポートしたものでした。トライアウト公演への出演者が選ばれる可能性があるため、参加した男女数十名の人たちは、高いモチベーションで、そのワークショップに臨んでいるように見えました。

「昨日今日にダンスを始めた新人たち」というよりも、ある程度は舞台の経験があるパフォーマーたちが、多数参加しているようでした。そして、一般的には無名に近い人たちが大多数でした。そのアグレッシヴにダンスしている人たちの中で、ひとりだけ私が知っている人が居ました。
鳥居かほりさんです。
(余談註:いま思わず「鳥居みゆき」と入力してしまいそうでした。滝汗)

これまで私がテレビ等を通じて知っていた鳥居かほりさんのイメージは、しとやかで大人しいお嬢様タイプの女優さん・・・といったキャラクターで、ミュージカルやダンスをやっているとは全然知りませんでしたし、ピンときませんでした。でも、プロフィールをチェックしてみると、4歳の頃からバレエをはじめ、22歳よりジャズダンスを学び、これまでも数多くのミュージカルやダンスの公演に出演。実績を積んできている人なのでした。

鳥居さんが本当にやりたい事は、ミュージカルでありダンスなのですね。なるほど、レオタード等のダンスウエアに身を包んだ彼女の肢体は、均整が取れていてスラリと伸び、まさにダンサーそのものに見えました。カッコ良い。

鳥居かほりさんは、みごとにトライアウトのメンバー数名のうちの1人に選ばれました。彼女は1965年3月生まれで、ワークショップが開催された2007年春の時点においては、42歳。20〜30代前半が大半を占める参加者の中で最高齢です。体力的に相当キツイと思うのですが、そういったハンデをものともしないガッツと、年下の若い参加者達を気遣い、励まし、みんなをまとめあげていった、温かいハート(精神性)が高く評価されて、選ばれたようです。

(鳥居かほりさん)
「25歳前後という、娘や息子みたいな年のキャストの中に入って、老体にムチ打ってやっている(笑)」
「40代になってのチャンスに、なぜこの時期にとも思ったが、遠回りだと思われた女優の演技の勉強も含め、40代には40代にしか出来ない動きや表現があるから、きっとこの時期なんだと思う。踊りには性格や生活がすべて出るから、きちんと生きなきゃと思う」


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080429-00000000-hsk_kb-l27
ブロードウェーの舞台に−キャスト最高年齢の鳥居かおりさん語る
2008年4月29日12時57分配信 京橋経済新聞


 
ある程度は知名度・実績があるタレントが若い世代に混ざって同じ事をする。
新しいチャレンジかもしれませんが、そんな簡単な事ではないと思います。

お金のため、名声のため、打算ではなく、自分の表現を極めるために、何歳になっても夢や理想を追いかける姿は、美しいと思います。
そして、表現者・アーティストの歩みには終わりがないのだと、
鳥居かほりさんを観て感じました。